Length | 130.0mm |
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Weight | 18.2g |
Type | Medium Slow Floating |
Hook Size | #4 |
Color | 22 |
Price | 2,310円(税込) |
発売年月 | 2016年3月 |
2005年にリリースされたバス用13cmミノーのパイオニアで、SPだけでなくFモデルとSモデル、そしてO.S.P Works Secondaryシリーズに重心固定のSFモデルがある。現在ではバスだけでなく魚種を問わず国も問わず活躍の範囲を拡大し続けている。釣果の裏付けは飛び・泳ぎ・フラッシング・サウンドなどのトータル性能の追求。それは確立してきたルアー開発メカニズムの凝縮で、例えば強度を維持しつつ軽量化が可能なハニカムスーパーHPボディによるハイレスポンスな泳ぎ。板状固定ウエイト+複数個で小型化した移動ウエイトによるWの低重心化。計算されたボディ形状が生み出すロングキャスト性能。フラッシングを生み出すフルフラットボディ。これらの釣り勝つための全要素を漏れなく突き詰めて開発されたのがRUDRAである。
ルドラはSPが20gに対してFは17gで、あえてハイフロート寄りにしている。それでも重心移動により多少の風であれば問題なくキャストできるが、強風になるとSPが断然優位。一方でタダ巻きのレスポンスやボトムノックでのキレ、回避能力などはFの独断場である。つまり、その間を狙ったのがMSFでその自重は18.2g。重心移動にタングステンウエイトを2個使用したことでFで対して移動ウエイトの重量が約2倍になった。この1.2gの違いはルアーの性能を大きく豹変させる。例えば強風の中でオカッパリからロングキャストで根掛かりの恐れがあるポイントを攻めたり、Fモデルを使用するにはウィードトップが低いタイミングでSPに近い感覚のMSFとして浮かせて躱す攻略が可能。つまりMSFはSPとFのやや大きかった隙間を突くアイテムであり、実釣においては想像以上の場面で活躍し、確固たる存在感を示せるもう一つのフローティングモデルである。
琵琶湖での活用ルドラ130MSFのウエイトは18.2g。SPモデルが20gでFモデルが17gとちょうど中間を埋める存在。タングステン移動ウエイトによりSPに迫る飛距離を実現し、ストップ&ゴーやタダ巻きのキビキビとしたレスポンス、ストラクチャー回避能力はFのそれを継承している。SPでのウィードトップ2m以深のトゥイッチやストップ&ゴーに対し、MSFはウィードトップ1.5m前後での攻めが可能です。3~4月においてウィードアウトサイドやベイマウス付近のミドルレンジではバスを浮かせてバイトに持ち込む為SPが不可欠ですが水温上昇やフィーディングのタイミングではさらに浅いインサイドエッジやシャローレンジで活発に捕食します。そのような個体は高活性な為SPでピタッと止める必要は無くMSFが持つ泳層、回避能力、軽快なアクションが有効になり、秋の荒食い時も同様。ストラクチャー回避能力はFにもあるがハイフロート気味なため直ぐにストラクチャーから離れてしまう。MSFは一文字、陸っぱりで足元のリップラップ、ウィードトップを感知した瞬間アクションを止める事によりかわしながらも離れ過ぎず、舐めるように使用する。純正のフックを太軸などウエイトのあるフックに交換する事により更にデッドスローフローティングになる為、活性、泳層、ストラクチャーの濃さに対応した攻めが可能になります。
2014年3月上旬に北浦水系でルドラを使ったワカサギパターンが存在すると聞いたのが始まりだった。ワカサギのサイズにマッチしているのもあって特にルドラが釣れると聞いていた。OSPの中で好きなルアーの1つがルドラ!!すぐに北浦水系に行き春のワカサギビッグミノーパターンを体験した。オカッパリでウインディーサイドの護岸をタダ巻きする上でキーとなる条件があった。それは「風」。ワカサギは夜に産卵し弱って浮いて風で護岸際に流される。つまりワカサギパターンが成り立つには冲側にハードボトムがある護岸に風が当っていることが絶対条件で、風の中で大遠投が必要になる。3タイプあったルドラの使い分けとして、爆風の中で飛びを最優先するのであればSPタイプを使用するがゴロタや粘土質のハードボトムなど場所によって根掛かりが気になる。Fタイプは回避能力には優れているものの風の中での飛びが難点。また、スペック2SFはハードボトムにノックしてリアクションで喰わせるまでの間を作る場合に使用するが、固定重心なのでF同様に風の中での飛びに難があった。そこでFとSPの中間となるモデルが欲しかった。MSFはSPとFの良い部分を取り入れ、ウインディーサイドでオカッパリからの大遠投が可能な上に高い回避能力で根掛かりの恐れのあるポイントを攻める事もできる。今年のワカサギパターンで絶対に強い武器になるだろう。
ダブルタングステン重心移動Fモデルの移動ウエイトがスチールΦ5.6mm×2個(1.40g)に対してMSFモデルはタングステンΦ5.5mmとΦ5.0mmを搭載(両方で2.74g)。これにより浮きスピードはややスローになり、キャストにおいては風に強く飛距離のでるFモデルとなった。
ハニカムスーパーHPボディボディ側面の肉厚を当社比約40%薄くして軽量化しつつハニカムで強度を維持。軽量化と強度の両立ではそれまでのABS樹脂の限界を超えた技術。その効果は重心の集中化や低重心化を生み、泳ぎだしの良さ、本物さながらの軽快な泳ぎ、レスポンスに大きく貢献する。