ヴァルナのジャーキングパターンで挑んだTOP50第2戦北浦
皆さんいよいよシーズンイン!ですねー!
ゴールデンウィークには遠征した方もいるのではないでしょうか?
この時季は「ほんとに日本って長いな」って感じます。
だって、片やまだ産卵前のバスが多いレイクがあるかと思えば、もうアフター回復でばんばんルアー追ってくるヤツばっかのレイクがあったりと、凄いですよね~!
そして、6月と言えば梅雨入りもあったりで、目まぐるしく季節が変わっていく中でも、一番季節感を身に感じる月ではないでしょうか?
僕はこの4月末から5月、6月とトーナメントがピークになり、1ヶ月間くらいは余裕で東京に帰りませんw
そんな中5月に開催されたTOP50第2戦北浦では、大荒れの中、初日はヴァルナを使ったパターンで18位のスタートとなりました。
まぁ、二日目にボートのトラブルで30位代まで失速してしまいますが・・・
今回は、「トーナメントを少し理解して貰えるとうれしいな」と言った内容で書きました。
まずプラクティスから振り返りますと、霞ヶ浦はこの時期、スポーニングからアフタースポーン、そして回復と、足早に1大イベントを駆け抜けていく感じで、着き場も釣り方もコロコロとパターンを変えていきます。
プラクティスではそれを見越して、変化のど真ん中となる "アフターのバス" を探して走り回りました。
機動力のあるバスボートを使い、まんべんなくと言った感じです。
釣り方は、ステイの効くヘビーダウンショットを中心に。
定番のテトラの穴打ちをしていくと、プラクティス時はポロポロと釣れていきました。
バイトのタイミングは様々でしたが、フォール時とステイ時で分けると、フォール時の方が7割、ステイ時が3割と、少しバスが浮いているように思いました。
しかし、凄く数が釣れているわけでないので、確信がイマイチ・・・
そこで、フォール時の落下スピードを落とす狙いで、今まで使っていたベイトタックルからスピニングタックルに変更し、より軽いシンカーで再チャレンジしてみました。
タックルの変更はこんな感じで。
<ベイトタックル>
ロッド:ブラックレーベルプラス 681LMLXB
リール:T3エア
ライン:フロロ8lbシンカー:5g
<スピニングタックル>
ロッド:スティーズ 641LFS-SV キングボルト Fスペック
リール:イグニス 2506
ライン:4lb
シンカー:1.8g
ワームは共通で、ドライブシュリンプ3インチです。
すると、よりバイトが増えました。
これで、"テトラには浮いているバスが多い" と言うパターンにたどり着きました。
そして更に、フォール中に食ってくるバスに対して俗に「シンカーを嫌う」と言われるパターンも検証するために、ドライブクローラー4.5インチのネコリグも試してみました。
今度は、テトラだけでなく、マンメイドストラクチャーやブレイクに対してもです。
するとこれでも答えが出る。
正直、「シンカーを嫌う」と言われるパターンは全てを信じているわけではないのですが、全くないとも言えないと思いました。
なぜなら、ダウンショットでも同じブレイクを打っていたのですが、釣れなかったからです。
まぁ、この検証はもっとデータを集めてから判断していこうと思っています。
ところで、こんだけ浮いていれば・・・と言う狙いもやりたくなります・・・
風下になっている、護岸やドックの外壁に対して、少し離れた所にヴァルナを通す!
波に負けない力強いジャークで誘います。
すると今日1番のサイズが出た・・・このやり方で「バスは浮いている」と言うパターンに確信を持ちました!
メインパターンはヴァルナのジャーキングで獲り、フォローをネコリグのフォールで!
その作戦でトーナメント本番を迎えました。
トーナメント初日、思惑どおり風が吹く。
ザブザブになって来たタイミングでヴァルナに来た!
しかし、トーナメントのプレッシャーのためか食いが浅い!
一瞬フッキングするのだが「のらない」のだ!さてどうする!?
フッキングをさせるためにもっと食い込ませなくては!
だからといって、ロッドを乗り重視で柔らくしてはこの風の中、キャストコントロールもルアーコントロールも落ちてしまう・・・
そこで急遽、ジャーク時の "間" を追加することにした。
"間" とは、簡単に言うと、ジャークした後のロッドの送り込みです。
素早くロッドを叩き込み、その反動でロッドを戻す時の戻しの幅を、約20センチにしていたところを30センチくらいにしました。
単純ですが、これが効果あったのか、この直後のバイトはしっかりとフッキング!
ファーストバスをライブウェルへ入れることが出来ました。
その後も100%とは行きませんが、バイトをフッキングへ持ち込めて、この日のマックスサイズのキロオーバーもキャッチすることが出来ました。
そして最後はドライブシュリンプ3インチのダウンショットでもキャッチし、この日は3匹でウェイン。
プリプラクティスの状態では皆釣れていなかっただけに、少し期待してのウェインでしたが、流石TOP50メンバー、なんやかんやでみんな釣ってきており、18位でのスタート。
2日目は風が真逆になるものの、またしても強い風が吹く予報。
エリアは変える必要がありますが、同じパターンで行けるなと・・・
ちなみに風のせいで今日釣っていたエリアが変わることは、別に大したことではありません。
そのためのプラクティスであり、対応するためにいくつもの似たエリアや、条件に合ったエリアを自分の引き出しとして用意してありますからね。
そんな二日目、一応昨日釣れた東側エリアに走ってみるものの反応がない。
やはり、夜中から吹いているこの風によって変わったようです。
頭を切り換え今日の風に合ったエリアに入る。
もちろんルアーはヴァルナ。
しかし反応が無い・・・それどころか予想以上に風によるうねり、波が大きい!
エレキは踏みっぱなしで、時折大きいうねりがボートを持ち上げて落下させる。
何回に1回はバウ(ボートの先端)を越えて水がフロントデッキに入ってくる。
でも、ここは絶対ベイトも入っているし、バスが居る!
そう信じて粘ること2時間、やっとフッキング(実はバイトは2回有ったが2回とも乗せられなかった)!
波にもまれながらのファイト、2回のジャンプで確認した魚体は細いながら40アップはありそうだ!
しかし、かかってるハリはリアフック1本のみ!危険だと感じ大事に大事にファイトする。
そして、ネットを出せば入る距離に寄せた時でした、一瞬波で強くテンションをかけてしまった瞬間、ヴァルナが飛び上がる・・・
どうやら掛かりが薄皮1枚だったようで、口切れを起こしてしまったようです。
大事にファイトしていたのですが・・・くやしい!
くやしくてそのままデッキに転がりこみたい所ですが、そこは風下のうねりの中・・はっと気づくと護岸激突寸前の所まで流されていました!
エレキのパワーをマックスにしギリギリで回避!
こういう時にモーターガイドのエレキのダイレクトパワーは助かります、クイックでハイパワーを生み出してくれます。
しかし、流され過ぎたボートは、シャローの波の高いエリアに捕まったままでした。
霞ヶ浦の怖いところは、沖からの波の他に、護岸された岸に当たって跳ね返ってくる波が加わり、まさに4方から波とうねりが来ることです。
そんな中をハイパワーでエスケープ中、波の揺れにバランスを崩し、エレキのフットペダルを踏み込んでしまいました。
完全に操船ミスです。
その瞬間エレキのワイヤーに負荷が掛かり、「バチン」という音と共にワイヤーが切れてしまいました。
しかし、だいぶ沖まで来ていたので、とっさにエンジン走行に切り替え問題なく脱出出来ました。
本来ならあのくらいじゃ切れないワイヤーですが、ここ数日の酷使が祟ったのでしょう・・・
ここで会場まで戻ってエレキの修理をするか悩んだのですが、修理時間とエリアの遠さからそのままやるしかないと言う決断をし、その後一気にパターンを変えて、水深のある護岸に絡むストラクチャーをピンポイントで打っていきました。
エレキは使えないのでパワーポールを刺して、ボートをロックしての釣り。
動けないボートからストラクチャーをうまくかわさないと行けないので、ルアーはウィードレス性の高いスモールラバージグ。
シンクロの3.5gに、トレーラーはドライブシュリンプ3インチ!これをベイトフィネスタックルで打っていく。
<タックル>
ロッド:ブラックレーベルプラス 681LMLXB
リール:T3エア
ライン:フロロ8lb
するとすぐにヒット!だが、ノンキーパーだ!
その後、エリアを少しずつ移動するものの、立て続けにヒットするのはノンキーパーのみ。
しかし今はこれしかない!そう思い、ひたすら打ち続けやっとの思いでキーパーをキャッチ!
が、時間はギリギリとなっており、あえなくウェイン。
結果は先に報告した通りとなってしまいました。
悔しいですが、ボートのことも完璧にしてこそトーナメント。
1戦目に続き、ボートトラブルで不完全燃焼となってしまった結果は放置出来たものではありません。
自分のトーナメンターとしての質を問う問題だと思い、この後すぐにいつでも積み直せるように予備のエレキをボートに積めるように考えたり、その他のボートのメンテナンスもしました。
次回こそは!全力で!
皆様、こんな僕ですが引き続き応援していただければ嬉しいです!がんばります!
<追伸>
後日、琵琶湖でヴァルナパターンを検証。
もちろんこの通り50アップ近いバスもいちころでした!
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