ドライブスティックファットのポテンシャル

弥栄ダムは、プリスポーンからポストスポーンにかけて、ドライブスティックファットが非常に良く釣れました。ポストスポーンからアフタースポーンに移行しつつありますが、これからもまだまだ良いバスが釣れると思いますので、このレポートを参考に試してみてください。

ドライブスティックファットの有用性

弥栄ダムはプリスポーンの時期から満水で、オーバーハングや岸際のシダが水に浸かり、巻物では岸際を流すのが非常に難しい状況です。そこで、オーバーハングや岸際のシダの中にテキサスリグを入れてもいいのですが、案外、障害物の真上(奥側)から水中に入れると、バスに見つけられにくいのです。それは、ベイトフィッシュが障害物の中を泳いでいるわけではなく、その際を泳いでいて何かあると障害物のなかに隠れるという動きをするので、障害物の中のバスは外を向いています。

そのため、こういうバスにアプローチするためには、ドライブスティックのようなバックスライド系ワームで、障害物の外側から中に向かって泳がせるのが非常に効きます。もちろんテキサスリグと同じように、なるべく障害物の際々に落して奥に入れたいので、ドライブスティック6inくらいのウェイトがあった方が良いのですが、弥栄ダムのベイトサイズ的には4.5inの方が数は釣れますが、少し投げ難い。そのいいところ取りがドライブスティックファットになります。

写真12017年5月4日弥栄ダム、ドライブスティックファットで釣ったプリバス

セッティング方法と撃ち方

まずはワームへの刺し方ですが、テールは自由に動くように、リブがある本体部分から逆付けしていきます。

写真2

左右にずれないようにテール側から、なるべくまっすぐ刺すのですが、ワームを抜いた位置は若干左右にぶれてしまいます(許容は0.5mm以内です)。頭側のボディに刺すときはそのずれた分を逆に左右にずらして刺してやると、ほぼまっすぐにバックスライドしてくれます。ライン側が右に0.5mmずれた場合は、フックの先側を左に0.5mmずらします。

水面に浸かったシダを中心に撃っていくのですが、できるなら地上のシダの上に着地させて揉みながら水面に落としていく、岸際0cmが理想です。そこからバックスライドさせて、シダの奥に入れていきますが、直接水面に落ちたとしても、岸際10cm以内に着底させることを目指してください。

また撃つピッチですが、釣れるストレッチは50cm間隔より細かく、凹んでいるところ、オーバーハングの下に隙間があるところ、枝とシダなど複合しているところは、重点的に岸際10cm以内にキャストできるまで、何度もチャレンジしてみてください。

友人のバックシートで同じようにドライブスティックファットを投げていたとき、最初フロントシートの友人が撃った後でも僕が釣っていたのですが、コツを伝授するとフロントシートの友人がバカバカ釣れるようになりました(笑)友人の感想で印象的だったのは、「そんなに奥を撃つんですか」と「そんなに細かく撃つんですか」です。また、「この釣りのポテンシャルに驚き、今まで何でこの釣りをしなかったのか」とも。

写真32017年5月4日弥栄ダム、友人がドライブスティックファットで釣ったプリバス

最後に

このドライブスティックファットのパターンをTOP50の茂手木プロに情報提供したのですが、2017年5月13日弥栄ダムにプリプラクティスに入った茂手木プロは、ドライブスティック4.5inの先端に1.3gのネイルを入れて、さくっと60アップを釣られました。さすがです。

写真4

ドライブスティック4.5inとドライブスティックファット4.5inのウェイト差は約3gです。そこで後日、僕もドライブスティック4.5inの先端に2gのネイルを入れてやってみると同じように良いバスが釣れました。ドライブスティックノーマルの方が細い分、3gまでウェイトを入れてやる必要はありませんが、一番重たいネイルシンカーを入れると投げやすくカバーのすり抜けも良くなりますので、それも試してみてください。

写真52017年5月28日弥栄ダム、ドライブスティック4.5in+ネイルシンカー2gで釣ったアフター回復バス

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